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●借金を減額して支払うための方法とは?
自己破産が借金の支払いを免除してもらう裁判手続きであるのに対し、任意整理と個人再生は借金を減額して支払い続けていくための制度です。そのため、現在はとても経済的に苦しいけれども借金を減額して支払い続けていきたいという方にとっては、任意整理と個人再生が適しているといえます。
●任意整理をすると借金が減額されます
任意整理とは、将来分の利息カットや長期の分割払を債権者に認めてもらい、和解を成立させることで、借金の総額を減額させる手続きです。任意整理をすることで借金総額は減りますし、分割払いを認めてもらうことで月々の返済額を今より減少させることも可能です。そのため、確定した借金を計画的に返済していくプランが固まるので、将来の生活再建がしやすくなるというメリットがあります。一点だけデメリットをあげるとするならば、任意整理は個人再生や自己破産ほど大きく借金を減額することはできません。
●個人再生をした場合も借金が減額されます
個人再生をすると、借金総額が5分の1程度まで減額されます。個人再生は自己破産と違って今お住いの住宅を手放さずに済むことが大きなメリットです。また、自己破産のように職業上の制限がかかることもありません。しかし、個人再生は任意整理と違い、官報にその内容が公告されます。また、任意整理が裁判外の和解手続きであるのに対し、個人再生は自己破産と同じ裁判手続きとなります。そのためどうしても手続きに長い期間を必要としてしまうのがデメリットといえるでしょう。